最優秀賞 アイデア部門
ママメディケア
薬剤師+ 仁枝 由衣さん
「授乳中だけど市販で飲める頭痛薬はあるのかなぁ?」 「持病があり薬を飲んでいるけど、妊娠に影響はないのかなぁ?」 こんな悩みを気軽に相談できる場をママメディケアが提供します。 妊娠・授乳中も全く薬が使えないわけではありません。 特に授乳中の薬の使用に関しては、赤ちゃんに影響する可能性は低いことがわかっていますが、 ママにはその情報が正しく伝わっていません。 ママメディケアでは、妊娠・授乳と薬について専門の知識をもった女性薬剤師が、 データをもとに薬のあらゆる悩みに、オンラインで即日お答えします。 1つの相談に対して複数の薬剤師が回答することで、より安心感が増します。 匿名にて相談でき、また会員登録した人は、他の人の相談内容と回答を閲覧できるため、 ママたちで悩みを共有することもできます。
受賞コメント
このような賞を受賞できたことを大変うれしく思い、また、とても励みになりました。 そして、サポートしてくださった方々に感謝を申し上げます。 私自身も妊娠・授乳中に薬について悩んだことや、SNSで薬について数多くの相談を受けたことがきっかけで、 このアイデアが生まれました。
同じような悩みを持つ人が気軽に相談でき、安心して妊娠・授乳できる環境作りの一助となれたら幸いです。
部門審査委員長コメント
本プランは、高度な専門性を持つ薬剤師による薬のサポートサービスを構築し、 妊娠・授乳期におけるママの困りごと解消と子育て環境づくりを目指すビジネスプランである。 実務経験に基づいた具体的で完成度の高いアイデアであるとともに、 子育て期まで伴走しながらのサービス展開を視野に入れたスキームは事業拡張に大きな期待を抱かせるものであることから、 本年度の最優秀賞とする。
優秀賞 アイデア部門
広がる!規格外トマトの可能性!~規格外トマトで美味しい豚肉!?~
動物科学部 奥田 里紗さん 佐野 楓さん 鈴木 尊さん(渥美農業高校)
本プランは、本校で規格外トマトを食べて育った豚で作ったウインナーの販売に向けたプランです。 田原市は丸玉トマトの生産が盛んである一方で、年間を通して多くのトマトが規格外として廃棄されていると言われています。 そこで動物科学部では、この規格外トマトの廃棄量削減を目的に、3年前から飼育している黒豚への給与を続けてきました。 今年度から、規格外トマトを給与した豚肉の肉質調査を実施したところ、 規格外トマトの給与で豚肉中のイノシン酸が増加する可能性があることが明らかになりました。 そこで、実証を目指した反復試験を進めると共に、多くの方に黒豚のおいしさを感じてもらうため、 ソーセージへの加工にも挑戦しています。 このソーセージの商品化・販売のみならず、地域の課題解決を目指した取組全体が、私たちの、 そして地域の未来のためのビジネスプランであるといえます。
受賞コメント
「優秀賞」という嬉しい結果を残すことができたこと、誇らしく思います。 このようなコンテストでの受賞は、私たちのこれまでの取組が認められたような感覚を感じることができ、 これからの励みになるものです。
今回の賞に恥じないように、これからも工夫を重ねて頑張っていきたいです。 今回は、このような有意義なコンテストに参加させていただき、さらに優秀賞をいただき、 本当にありがとうございました。
部門審査委員長コメント
本プランは、市場に出せず廃棄される規格外トマトを加工し飼料として豚に給与することにより、 肉質良化による豚肉の価値向上と、トマトの廃棄に伴うコストや環境負荷を軽減しようとするものである。 地域ブランド化に向けて着実に実証を進めており、実現の可能性は高いものと思われる。 さらに、環境をはじめ多くの分野に貢献のできる社会性に優れたプランであることから、本年度の優秀賞とする。
ほの国やってみりん賞 アイデア部門
青パパイヤで田原市を救う ~青パパイヤ普及計画~
渥美農業高校 果樹部 瀧 彩花さん 杉浦 はなさん 岡本 弥紗さん 清田 美穂さん
田口 瑠彩さん 山浦 聖也さん 山本 彪牙さん(渥美農業高校)
田原市は農業が非常に盛んな町ですが、耕作放棄地や農業人口の減少などの問題があります。 課題解決のため、私たちは荒れた土地でも簡単に栽培でき、 さらに栄養的価値の高い「青パパイヤ」が解決の糸口になると考え、 昨年度から栽培を始めました。 「調理法が分からない」とお客さんから意見をもらい、知名度向上のため、より手に取りやすいものを作ろうと考えました。 そこで、果実入りの飲むヨーグルト「ゴクッと青パパイヤチャージ」を企画することにしました。 気軽に栄養補給が行うことができ、若い女性をターゲットに売ることができると思いました。 商品が売れれば、青パパイヤの知名度も向上し、栽培農家も増やすことができると私たちは考えています。 これからの活動で、私たちの手で田原市の活性化のために励んでいきたいです。
受賞コメント
この素晴らしい賞を受賞することができ、とても嬉しく思います。
果樹部の活動は2年目で経験も浅いですが、仲間とともに田原市の問題を解決するために励んでいます。
私たちが提案した商品の実現化をするために、青パパイヤを使った商品開発や青果物の知名度向上を目指していきたいです。
部門審査委員長コメント
本プランは、青パパイヤの栽培とその果実を原材料とした食品開発・商品化を進めることにより、 農業従事者の減少や遊休農地の増加といった農業課題の克服を図るものである。 青パパイヤの育てやすさや栄養の豊富さを着想の基礎に据え実践を重ねる堅実性を評価するとともに、 農業を主要な産業とする東三河で挑戦してもらいたいプランであることから、 本年度の「ほの国やってみりん賞」とする。
特別賞 アイデア部門
農縁ひろば~農業×医療によるMCI回復プログラム~
農縁ひろば 神杉 幸祐さん 伊藤 菜摘さん 柴田 真衣さん 森 陽菜乃さん 佐橋 佑星さん(中京大学)
「農縁ひろば」は認知症の前段階である、MC(I 軽度認知障害)の“回復”に着目したグループ農業型農医連携サービスです。 ヒアリング調査を経て、MCIに効果的な3要素として、運動習慣・知的活動・社会参加を定義付けました。 そして、この3要素を満たすような独自の農縁PDCAサイクルを作成しました。 農作業での身体活動のみならず、担当スタッフによる認知機能のデータ分析・看護師の問診等を実施し、 「農業」×「医療」でMCIの回復を目指します。 長期的に継続した活動となるため、ご高齢の利用者にとって新たな“生きがい”となるような、 充実したセカンドライフのサポートを提供できるのが本プランです。
受賞コメント
「特別賞」に選出していただきありがとうございます。 私たちは約1年間、地道なヒアリング調査を行い本プランの作成に取り組んできました。 ご協力いただいた全ての方に感謝を申し上げます。 高齢化社会となった現在では、いかに健康寿命を延ばすかについて重要視されるようになりました。 本プランを通じてMCIについて少しでも理解を深めていただければと思います。 身の回りの大切な人や将来の自分がいつまでも健康でいられるよう願いをもって、今後も活動に取り組んでいきたいです。
部門審査委員長コメント
本プランは、MC(I 軽度認知障害)患者がグループ農業を通じて認知機能の向上を図り、 健常な状態に回復するための支援を行うプランである。 認知症の前段階をターゲットに運動習慣や社会参加など回復効果を踏まえた農医連携の形はよく練られている。 人材・農地の確保など課題は多いと思うが、認知症対策は高齢社会の一大テーマであり事業化への期待は大きいことから、 本年度の特別賞とする。
特別賞 アイデア部門
LiterAI
Raise 瀧川 凪紗さん 宮下 莉静さん 安藤 元さん(トライデントコンピュータ専門学校)
昨今、小学生もスマホを持つ時代となり、 まだ言葉の影響を想定できない様な幼い子どもをSNS上で見かけることが増えました。 SNSは楽しいですが危険な場所。 そんな中で子ども達が誰かを傷付けることが、そして傷付くことがなくなる様に、このアプリはできました。 LiterA(I りてらい)は子どものためのAIと行う模擬SNS。 意見や感情を思ったままに投稿すると、AIユーザーから反応が返って来ます。 不適切な投稿には注意を促すコメントが来て、時には炎上してしまうこともあるかもしれません。 ですが大丈夫、LiterAIはAIと自分だけの仮想的な空間のため、インターネットに公開されず、 人の目に触れることがありません。 自分で考えて投稿し、それをAIが評価して、このように投稿内容の良し悪しを自分で判断できるようになるのです。 私たちはこのアプリで子どもが安心してSNSを楽しめることを願っています。
受賞コメント
この度は素晴らしい賞をいただきまして、ありがとうございます。
まだまだ未熟なところも多いですが、賞をいただけたことがとても嬉しいです。
支えてくださった全ての方々に心より感謝いたします。
部門審査委員長コメント
本プランは、AIを用いた練習用アプリで子どもが正しいSNSの使い方を学ぶことにより、 トラブル回避とネットリテラシー醸成を促すプランである。 子どもの自然な学びを意識したアプリデザインの工夫や実用重視のAPI選択など、 着眼点が面白くバランスも良い使いやすい設計内容となっている。 子どもがSNSと上手に安全に付き合っていけるよう早期実用化を期待し、本年度の特別賞とする。